今回は、販売期間設定について執筆をさせて頂きます。
これからお店を出店させようと考えている店舗さんも、既に出店されている店舗さんも必読する価値があると思いますので、是非ご覧になってみて下さい。
2019年11月…そろそろ本格的な年末商戦がはじまりますね。
今年はamazonがブラックフライデーを本格的に展開し、12月にはサイバーマンデーが控えます。ZOZOTOWNを買収しPayPayモールにも力を入れるYahoo!ショッピングや、12月にスーパーSALEの開催を控える楽天市場。そしてWALLETポイントを軸にチャンスを伺うau Wowmaなど、年末年始で売上がつくれるようにと各モールのイベント毎は日々更新されている状態です。
もちろん、この年末商戦のチャンスに乗り切れるかが、今年の命運と来年の成長率に大きく関わってくるわけです。こうなると各モールの担当者さんは必ずと言っていいほど、
「たくさんのお客様が来店されるので、ポイントかクーポンやりましょう?」
「年末年始のお客様を逃さない為にも、広告の販促はガンガン使いましょう!」
「検索結果が重要です。最低でも検索系の広告は必須です!」
当たり前ですけど、これららは全て店舗側が負担をするものです。
もちろん年末商戦となると、福袋や値下げをしてのセール企画を行う店舗さんが多いかと思います。ここに広告費やら増量させたポイント分を負担するとなると…
利益がない真っ赤っ赤な状態になるわけですね。。。
それでも各モールの担当者さんは
「年末商戦は絶対に逃してはいけません。多少赤字になってでもお客様を取りにいきましょう」
なんてことを平気で言ってきます(笑)
いやいやいやって思うんですけど、でも言ってることも理解できます。
年末年始ってやっぱり、お客様の購買意欲はかなり高まります。
要するに転換率が高いんですよね。
だから、なるべくここのチャンスは逃したくないのも本音です!
ただ、無理をすれば当然のことながら利益はないです。
でも売上は作りたい。。。
そんな時に活用して頂きたいのが、販売期間設定です。
かんたんな設定内容ですが、使い方によっては非常に効果的です。
アクセス人数も転換率も非常に高まるので、今回の記事をぜひ参考にしてみて下さい。
販売期間設定をつけて、お客様にしっかりと案内をする
まだamazonにはありませんが、楽天市場もYahoo!ショッピングもau Wowmaも昔からついている「販売期間設定」の項目。設定内容の代表的なものは「〇月〇日〇時〇分から〇月〇日〇時〇分までこの金額で販売します」ってみたいに、タイムセール時の販売などでよく使われます。
広告に掲載する商品なんかも、よく販売期間設定を入れて下さいなんてお願いされることもありますよね。
この販売期間設定を上手に使いこなすと、アクセス人数も転換率も向上します。そして最終的にはランキングにも掲載され、検索結果のアップにも大きく繋がっていきます。
ただ、単純に販売期間設定を入れても上記のような効力は発揮しません。
販売期間設定を入れる「目的」を明確にすることが実は非常に重要なんです。
では、その販売期間設定を入れる「目的」とはなにか…
それは、意外と単純です。
下記に販売期間設定を入れる目的の項目をまとめてみました。
- 在庫を増やして再販売する時期を明確にする
- 新商品の販売期間を明確にする
- タイムセールを開催する時はあらかじめ販売期間を設定しご案内する
簡潔にサッと出すとこの3項目くらいです。
逆にこの3項目がほとんどの店舗さんに当てはまると思います。
これからの内容は少し妄想の時間にしてみて下さい。
自分の店舗に置きかえてお読み下さい。
在庫を増やしての再販売も、新商品の販売もお得なタイムセールも、全ての販売に通ずることですが、「いつの間にか売られていて、気付いた時には完売していた…」っていうのが、ネット通販を愛用されるお客様が最も嫌がる売り方です。 って当たり前の話しですよね…
例えば、あるインテリア雑貨屋さんで【Aグラス】という商品が非常によく売れていました。
在庫がゼロになってしまったので、メーカーに追加発注をし再販売するとになりました。
今日が12月1日。追加発注をした品物が届くのが12月8日の予定となりました。
そして、ここが重要なんです!
- 完売している商品ページは検索から消えてしまうので、追加発注分の在庫を反映させる
- 販売期間を12月8日以降にして、再販売の告知を行う
- 店舗トップページやメルマガ、SNSなどを使って再販売の案内をしっかりと行う
これらをすることによって、お客様に対して「いつの間にか売っていて、気付いた時には完売していた…」っていう最悪なケースは少し間逃れると思います。全てのお客様が気付いて頂けるわけではありませんが、この案内を見たお客様は「あぁ~この店って少し親切だね」って必ず思って頂けると思います。
新商品の販売も同じです。
商品が入荷してから、検品をして在庫数を確定させて、商品撮影からページ作りが完成したらすぐにでも売り出したいです。商売なんで当たり前の話しです。
ただ、ページが完成してから2~3日後の販売期間設定をつけてみて下さい。
「注目の●●●新商品が登場!〇月〇日より販売します」って、告知を出してあげるだけで閲覧されているお客様の購買意欲が大きく変わると思いませんか?
タイムセールの開催も同じことです。
セール価格とセール期間をあらかじめ設定し、タイムセールの告知をしっかりとしてあげることです。販売期間設定を設ける目的はお客様に未来の情報を明確に案内することです。
この販売方法を上手に活用することで、転換率も上がりランキングへの掲載や検索結果の上昇も見込めますので、是非活用してみて下さい。
そして、今回は下記に「楽天市場」と「Yahoo!ショッピング」の活用方法も少しまとめてみました。また、販売期間設定を行った時の注意点も掲載してありますので、ご覧になってみて下さい。
楽天市場の販売期間設定について
楽天市場で販売期間設定をされる際、「商品別ポイント設定」と「クーポンの設定」を行う時は少しだけ設定期間のテクニックが必要です。
「値下げ」をしてタイムセールを行う際、販売価格はリアルタイムで変更・表示されます。なのでお客様がページを閲覧しても値下げされていることが一目瞭然です。
ただ、商品別に設定できるポイント倍付やクーポンは、設定期間からしかページに表示がされません。これでは、告知をしている意味が全く無くなってしまいます。
ですので、下記のように設定をしてみます。
(例) 2019年12月15日15時00分頃に商品ページの設定を行う
(販売期間) 2019年12月20日20時00分から終了まで
(ポイント期間) 2019年12月15日20時00分から終了まで
上記のように販売期間とポイント期間を少しずらす設定をすると、告知期間も増量分のポイントがしっかりとお客様にご案内できるので、正確な未来の情報をお客様にご案内することができます。
クーポンも同じ考えです。特にクーポンの場合はお客様が事前にクーポンを取得できる利点がありますので、特に効果は大きいかと思います。
Yahoo!ショッピングの販売期間設定について
Yahoo!ショッピングで販売期間設定をつけて販売する時ですが…
たぶんこの方法は「あまり推奨」がされないと思うのですが、PRオプションの設定を行います。
PRオプションとは「料率」を店舗側が設定をし、検索結果など色々な場所に商品を露出してくれる一種の広告のようなものです。もちろん10%の料率を設定すれば、売れた時に売上金額の10%をYahoo!から請求されます。
ここで重要なのが「売れた時に請求される」ってことです。
要するに売れなければいいわけです。
なので、販売期間を設定をし販売前では「PRオプション」を個別に設定し、検索結果を含め露出効果を最大限まで強化します。そして、実際に販売がされる時には「PRオプション」の料率をゼロにして外してしまいます。
ただ、この販売方法は完全にブラックだと思います(笑)
ヤフー側がいつか気付いて、設定方法やルールの変更をしてくる可能性は非常に大きいので、もし活用をする際には十分に気を付けて下さい。
期間設定で販売終了後の注意点
最後に書いていますが、これだけは一番気を付けて下さい。
この点は私も何回もミスして、大きなロスを産んでしまいました…
それは、販売期間が終了しているにもかかわらず設定をそのままにしてしまったことです。当たり前ですが、販売期間が終了した商品は検索結果からも消され、購入することもできないので、その商品ページは売上がゼロです。
かならず、販売期間を確認して販売期間が終了したら販売期間設定を解除してあげて下さい。
「っあ!忘れてたっ!」ってのは、販売期間設定をして販売されている店舗さんだと結構ある話なので、この点だけは本当に注意して下さいね。