【簡単】楽天データ分析(R-Karte)の正しい使い方を公開

ECサイトやWEBサイトを運営していれば、絶対に避けて通れないのが『分析・検証』の作業です。サイト運営の中でも重要な作業になってきますが、実は意外とやっかいな仕事です。

数値だけを見て『ふ~ん』っと変な感じで納得してしまったり、内容を見たけどよく分からなかったりしてしまうと思います。
分析データをずっと見てたら半日終わってしまうことも多々あるかもしれません。

但し、いくら丁寧にデータを分析・検証しているだけでは売上は作れません。

楽天市場が掲げている成功のコンセプトにもあるように、仮説→実行→検証→仕組化とありますが【検証】ばかりしていても売上は上がってきません。
個人的には全体の作業を10と想定して・・・
仮説(2)→実行(5)→検証(2)→仕組化(1)
くらいの割合で仕事をしています。

ですので、分析・検証にはそこまで時間を費やさず、どんどん作業をこなしていきます。検証するだけの商品ページや企画ページの数がなかれば検証も分析もできません。

今回は、そんなアクセス分析の簡単な見方を解説していきたいと思います。データの内容によっては毎日見なくていいものもあります。もちろん毎日しっかりと把握をされていた方がベストですが・・・

今回の目的は要点をまとめて短い時間もしっかりと分析をすることです。短い時間でお店の内容をしっかりと把握でき、売上を作る業務改善にも繋がる方法をお伝えしていきたいと思います。

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店舗カルテ


まずは店舗全体の数値が見られる『店舗カルテ』を参照してみて下さい。店舗全体のデータを大枠で把握することができます。ここは週末や週初めなど、1週間に1回程度のチェックでいいと思います。

店舗カルテトップ

店舗カルテで確認する項目は色々ありますが、ここでは【売上】【アクセス人数】【転換率】【客単価】を前月比と前年比で確認することができます。
ECサイトの運営で一番重要な項目となりますのが、中でも重視して頂きたい項目は【転換率】です。転換率の前月比と前年比だけはしっかりと把握をしておきましょう。

店舗カルテ

どこから訪問された?

ここも週に1回程度の確認でいいと思います。お客様がどのように訪問されているかを確認できます。確認できる項目は【参照元】と【検索キーワード】の2点です。

参照元推移

検索キーワードランキング

特に検索キーワードランキングは重要です。
PCとスマートフォン別に上位10個のキーワードを確認することができます。
お客様がどんなキーワードで訪問されているかを、しっかりと把握しておけば自ずと自店舗の『強み』と『弱み』が把握できます。例えば「ミネラルウォーター」の在庫を抱えミネラルウォーターを売っていこう思っているのに、「紅茶」や「お茶」のキーワード流入が多ければこれは戦略とページの構築がバラバラになってしまっています。
結果として店舗全体の転換率を下げてしまいます。キーワードランキングをチェックする時点で店舗の『強み』と『弱み』をしっかりと把握されておくことをおすすめします。

売上分析


1時間毎に更新がされる【店舗全体の売上】をチェックする場所です。ここは当たり前ですが、毎日チェックする項目だと思います。朝RMSにログインした時に一番最初にチェックをされる部分ではないでしょうか?朝・昼・夜や、新作の販売開始やセールのスタート時間など、リアルタイムでお店の動向をチェックしてみて下さい。

売上データ

店舗全体の売上確認ができます。注文件数や注文点数、デバイス別での売上なども確認することができます。

売上データ

商品別売上高

タイトルの通り商品別の売上を確認できます。新商品や在庫を追加した再入荷商品の再販売、セール商品などの売れ行きを確認できます。
想像以上に売上と件数が伸びると【アクセス人数】【転換率】が上昇している可能性が大きくあります。
その場合は【検索順位】もぐんぐん上がっていきますので、流入数が大きく増えます。在庫の補充はもちろん対象ページへのアクセスが増えるので回遊なども含めて、ページの構成を急ピッチで見直したりするといいでしょう。

商品別売上高

アクセス分析


ここのデータはチェックする頻度が高い項目です。お店全体のアクセス数から、時間帯別のアクセスや商品別の細かな分析までしっかりと確認することができます。この中でも特に注視して頂きたいのが【商品分析】の項目です。商品別に売上データを確認することができ、デバイス別の【売上】【アクセス人数】【転換率】も細かく確認することができるので是非活用してみて下さい。

店舗全体分析

ここでは店舗全体のアクセス人数を確認します。【店舗全体】【カテゴリページ全体】【商品ページ全体】【会社概要・配送】など、各ページのアクセス数を見ることができます。前年比・前月比も算出されているので、全体のアクセス人数を確認されるといいと思います。

店舗全体分析

時間帯別アクセス

ここは月に1回程度でもいいかと思います。自店舗のアクセス人数を時間帯別に算出してくれます。【基準日】と【比較日】も設定することができます。アクセス人数が伸び始める時間帯は扱われている商材やユーザー層によって大きく異なります。新商品を発売する時間帯や再入荷商品など再販売をする時間帯など、アクセス人数が高まる直前に打ち出せば効果的ですので参考にしてみて下さい。

時間帯別アクセス数

商品分析

冒頭でもお伝えした最も重要視して頂きたい項目です。ここでは【商品名】【商品管理番号】【ジャンル名】【カタログID】でチェックしたい商品を絞り込むことができます。端末別に【すべて】【PC】【楽天市場アプリ】【スマートフォン】など、売上・アクセス人数・転換率など様々なデータ項目の確認ができます。自店舗で特に売上を作りたい品番や注力している品番などには、予め商品名にキーワードを設置しておきます。1品番でも5品番でも10品番でもOKです。あまり多すぎるとデータを見る時に混乱してしまうので、品番数はある程度は絞っておくのといいでしょう。キーワード設定をしておけば注力品番をチェックするのが非常に簡単になるので、是非活用してみて下さい。

商品分析

従来版アクセス分析

従来版のアクセス分析は、非常に細かく内容を確認することができます。ここのチェック頻度は月に1度といったところでしょうか。参照元の内訳なども細かく確認することができます。

従来版アクセス分析

検索キーワード

従来版アクセス分析の中でも、特に注視するのが【検索キーワード】の部分ですが。【検索キーワードランキング】では算出できていない【日別】【週別】【月別】での検索キーワードを細かくチェックすることができます。また、上位10個のキーワードではなく上位100個のキーワードをチェックができます。こちらも週に1回程度の確認でいいかもしれません。

検索キーワード

売上改善アクション


ここではサーチ流入の改善・対策に活用できるデータ揃っています。ここも週に1回程度のチェックでもいいかと思いますが、検索流入をより強化していきたいのであれば毎日のチェックは必須かもしれません。

楽天サーチ流入改善

ここで市場検索経由のアクセス総数TOP30商品の確認をすることができます。1商品に対してアクセスの多い検索キーワード上位5個が表示され、検索順位やそのキーワードに対しての転換率も表示してくれます。楽天からの改善指標を表示してくれるので、個人的にはとっても重宝している部分です。狙っているキーワードでのアクセスがあるのか?順位はどうなっているか?そして、そのキーワードで売れているか。SEOとして重要な情報がここな全て詰まっています。アクセスや検索順位順位が高いのに転換率が低い場合は、キーワードとページのコンセプトとマッチしていないと推測できます。これだけで、分析・検証・仮説まで立てられたので、あとは実行するだけです。

楽天サーチ流入改善

関連キーワード・ユーザートレンド

ここではアクセスの高いキーワードに対する、サジェストキーワードや対象のタグIDなどがチェックできます。基本的にはここも週に1回くらいのチェックですね。

関連キーワード

最後のまとめ


やはり項目数が多くなってしまいました。 そして、検索流入からの売上が大半を占めるのが現在のサイトの特徴ですのでキーワード関連の分析項目が多かったかと思います。

ただ、簡潔にまとめると楽天市場だけに限らずECサイトの中で一番重要なのは【転換率】だと思っています。転換率が良ければ単純にアクセス人数を増やす施策を打つだけです。メイン画像のデザイン・SEO・SNS・メルマガ・広告など、流入元をしっかりと見直す必要があります。

逆に転換率が悪い商品に関しては転換率を上げる施策をしっかりと思案してみてはいかがでしょうか?商品の詳細画像や説明文、画像の配置方法やフリック画像の掲載などをしっかりと見直してみてはいかがでしょうか?

転換率の良し悪しによって、冒頭で説明した『仮説→実行→検証→仕組化』の検証→仕組化→仮説がセットで考えられるようになるので、後は実行する回数を増やすだけです。

このように、全てのデータの基準値を転換率にしてデータを見ると対応策も考えやすくなります。ECサイトの運営で一番重要な数値は転換率です。楽天市場の検索順位も売上と転換率の数値が大きく左右されるので、転換率の改善は検索順位にも大きく影響されてきます。まずは難しいことを考えず、シンプルに転換率の数値を基準に店舗運営の参考値として考えてみて下さい。

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