長年培ってきたECサイトの運営ノウハウを生かして、現在フリーでECサイト運営のコンサルティング業をしています。
取り扱い商材は様々で、ファッション関連・雑貨・食品・化粧品と多岐に渡ります。
その中で最も多い依頼案件が『SEOの最適化をしたい』『検索順位を上げたい』といったご要望です。これは自社ECでも楽天市場やYahoo!ショッピングなどのモール系ECでも同じです。
順序良くSEOの最適化を施すと、検索順位は上がってきます。
但しECサイトの場合『検索順位が上がっても売上は上がらない』といったケースが発生します。これはECサイトだけではなく、成約率なども考慮しなくてはいけないサイト全般かと思いますが・・・
そうすると、SEOの最適化をした後に頂くご依頼が『転換率を上げる方法』を多く頂きます。
今回はこの転換率・コンバージョンを簡単に上げる方法をご紹介させて頂きます。
1商品ページでSKUを多く取り扱っているページや、特にファッション系のご商材を取り扱っている場合はかなり有効的な施策方法となりますので、是非実施してみて下さい。
まずは、楽天市場の検索結果画面をキャプチャしてきました。
パソコンとスマホの検索結果の画面を下記に並べましたのでご覧下さい。
■PC検索結果の画像 →拡大して見る！
■スマホ検索結果の画像 →拡大して見る！
上記でも述べた通り、今回はカラーバリエーションやサイズ展開などSKUを多く取り扱っているページを元にご説明させて頂きます。
検索結果を見てみると、お客様が絶対にみるのが第1画像と呼ばれる商品ページのサムネイル画像です。
実はこのサムネイル画像を作る際に下記の項目を注意されると、転換率が上昇します。
その内容がコチラ
- モデル着用などメインのカラーは完売していないこと
- 在庫が多く売上が作りやすいカラーをメインに掲載すること
- サイズ展開が多いものはサイズも必ず記載する
この3点を意識してメイン画像を作るだけで転換率は向上していきます。
少し詳しく解説してみたいと思います。
例として
販売する商品が下記のようなバリエーション状態と想定します。
・カラー展開が[ブラック][ホワイト][レッド][ブルー][イエロー]のTシャツ
・サイズ展開は[S][M][L][XL]
・在庫数はブラックが1番多い
・ホワイトは既に完売してしまっている
・[S][M]が完売してしまっている
上記のような商品ページの場合、検索結果に表示される第1画像にホワイトを着用したモデル入りで画像を作るのは完全にNGです。
この場合、メイン画像に掲載するカラーは在庫数が多いブラックにしなくてはいけません。
お客様はまず第1画像と呼ばれる商品ページのサムネイル画像を見てクリックされます。クリックした段階で半分以上のお客様はサムネイル画像に掲載されているカラーを目当てにクリックされています。
ここでサムネイル画像に掲載されているカラーが完売していると、絶対に転換はされません。
もちろん別のカラーを購入して頂けるチャンスはあるかと思いますが、転換率は非常に低いです。
『ホワイトの方がお洒落でクリック率が高くなる』と思われますが、同時に転換率は下がります。ですので、この場合は在庫数が1番多いブラックにすることが転換率を上げる1番良い施策となります。
また、[S][M]のサイズが完売してしまっている場合などは、商品名などに[L・XLサイズのみ]などを表記してあげるのもベストです。
そうすることによってLサイズやXLサイズを探しているお客様がクリックする確率が高くなります。
SEOを最適化し、単純にアクセス数やクリック率だけを上げるだけではECサイトは運営ができません。
クリックしてページに入ってきてもら、購入して頂いて始めてECサイトの成果に繋がります。
ECサイトで転換率を上げる最も簡単な方法は、在庫があって販売できる商品を第1画像と呼ばれる商品ページのサムネイル画像に掲載することです。
また、販売する商品とマッチングする見込み客をしっかりと確保することが重要です。
この方法は1商品でも多く実施した方が店舗全体の売上アップに繋がります。是非この方法を試して、転換率が上がったことを実感してみて下さい。
